三井住友SBI経済圏のメリット・デメリット|楽天経済圏との比較も

支出の最小化

今回は、三井住友SBI経済圏のメリット・デメリット、楽天経済圏との比較についてご紹介していきたいと思います。

2022年6月、三井住友フィナンシャルグループとSBIホールディングスの資本業務提携が発表されるなど、両グループのつながりが強化される動きが広がっています。

楽天経済圏の改悪が進む中、楽天経済圏を上回る経済圏になれるか、注目です。

○この記事をおすすめできる方

  • 楽天経済圏の改悪が進む中、三井住友SBI経済圏のメリットを知りたい方。
  • すでにSBI証券を使っているが、なかなかポイントを獲得できていないと感じている方。

三井住友SBI経済圏の始め方は以下の記事で解説しています!

1 三井住友SBI経済圏とは

三井住友SBI経済圏とは、「三井住友カード」と「SBI証券」を中心にVポイントやTポイント等を活用する経済圏です。

三井住友カードは、年会費無料の「三井住友カード(NL)」や年間100万円以上の利用で年会費が永年無料になる「三井住友カードゴールド(NL)」が人気となっていますね。

インフラマン
インフラマン

「NL」=ナンバーレスのとおり、スタイリッシュなデザインのカードです。

対してSBI証券は、ネット証券大手として、楽天証券と並んで人気を得ている証券会社です。

この2つのサービスを組み合わせ、ポイントを効率的に貯めていきます。

ちなみに、三井住友カード(NL)は下の記事の方法で作成すると、10分で数千円獲得することができます!

また、SBI証券の開設方法も以下の記事で紹介しているので、合わせて見てみてください!

貯まるポイント

Vポイント

Vポイントは三井住友フィナンシャルグループの共通ポイントで、スマートフォンアプリから、店頭やネットショッピングで使うことができます。

引用元)SBI証券HP:https://site3.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=service&dir=service&file=home_v-point.html

2022年5月から、SBI証券の各種サービスでVポイントへの対応がスタートしました。

Tポイント・Pontaポイント・dポイント

Vポイントへの対応がスタートする前は、Tポイント・Pontaポイント・dポイント(以下、Pポイント等)が貯まるようになっていました。

後でお話ししますが、以前からSBI証券の口座を開設している人は、最初Vポイントの他にTポイント等も活用していく設定となっています。

引用元)SBI証券HP:https://site3.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_home&cat1=home&cat2=service&dir=service&file=home_point_01.html

2 三井住友SBI経済圏のメリット

そんな三井住友SBI経済圏の具体的なメリットについてご紹介します。

1 SBI証券の投信購入でVポイント・Tポイント等が貯まる・使える

1つ目のメリットは、SBI証券の投信購入でVポイント・Tポイント等が貯まる・使えることです。

○クレカ積立(Vポイント) →Vポイントが「貯まる」

三井住友カード(NL)を使って、SBI証券のクレカ積立を行うと、0.5%分のVポイント還元を受けることができます。

引用元)SBI証券HP:https://go.sbisec.co.jp/lp/sbixsmbc_220104.html(2022年7月現在)

また年会費は別途かかりますが、三井住友カードゴールド(NL)だと1.0%、三井住友カードプラチナプリファードだと2.0%のポイント還元を受けることができます。

このクレカ積立では、毎月1日に自動で投資信託が購入されていくので、非常に楽にコツコツ投資を続けることができます。

つみたてNISA・一般NISAにも対応しているので、投資初心者にもおすすめ!

つみたてNISAについては、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてみてください!

○Vポイント投資 →Vポイントが「使える」

また、貯めたVポイントを投資信託の購入に使うこともできます。

Vポイント投資の特徴
1ポイント=1円分
1ポイントから使用することができる
Vポイントで投資した分を換金しても現金で受け取ることができる
・三井住友カード経由でSBI証券の口座を開設した場合
・金融商品仲介業者口座(三井住友カード)に変更した場合
のみ対象

1ポイント=1円として使用することができますが、金融商品仲介業者口座(三井住友カード口座)でないと、Vポイント投資を行うことはできません。

すでにSBI証券の口座を開設していて、Vポイント投資を始めたい場合には、以下のリンクからコースの変更を行うことができます。

Vポイント投資が可能なコースに変更→「既にインターネットコースで口座を開設していますが、金融商品仲介業者へのコース変更は可能ですか?」

留意事項をよく読んでいき、下の赤枠内のリンクをクリックします。

引用元)SBI証券HP:https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ee08729878c430011c17de3?search=true

規約等を確認し、「申込む」を押すとコース変更の手続きは完了です。

引用元)SBI証券HP:https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ee08729878c430011c17de3?search=true

1〜2営業日後にコースが変更となっていることを確認しましょう。

2 投資信託の保有残高に対してもポイントが貯まる

2つ目のメリットは、投資信託の保有残高に対してもポイントが貯まるということです。

投資信託保有残高に
付与されるポイント
クレカ積立で
付与されるポイント
すでにSBI証券を開設している人Tポイント
(投信マイレージサービス)
Vポイント
三井住友カード経由で
SBI証券を開設した人
VポイントVポイント

すでにSBI証券の口座を開設している人は、投信マイレージサービスでTポイント等が、三井住友カード経由でSBI証券の口座を開設した人には、Vポイントが付与されます。

投資信託を保有している残高に対してポイントがつくというのは嬉しいですよね。

ただデメリットでも触れますが、口座の開設方法によって、付与されるポイントが違うことに注意です。

3 コンビニ・マクドナルドでポイントが多く貯まる

3つ目のメリットは、コンビニやマクドナルドでポイントを多く貯められるということです。

引用元)三井住友カードHP:https://www.smbc-card.com/nyukai/pop/numberless_p5.jsp#card(2022年7月現在)

Google PayやApple Pay、カード現物を使ってタッチ決済を行うと、5%の還元を受けることができます!

引用元)三井住友カードHP:https://www.smbc-card.com/nyukai/pop/numberless_p5.jsp#card(2022年7月現在)
インフラマン
インフラマン

5%も還元を受けることができるクレジットカードは、中々無いと思います!

3 三井住友SBI経済圏のデメリット

ここまで三井住友SBI経済圏のメリットをご紹介してきましたが、デメリットもあります。

1 投信マイレージサービスでVポイントを貯めることはできない

1つ目のデメリットは、投信マイレージサービスではVポイントを貯めることができないということです。

SBI証券の口座をすでに開設している場合は、投資信託の保有残高によって貯まるポイントはTポイント等となります。

SBI証券の口座を開設しているけれど、Vポイントに変えることはできないの?

ただ、以下の条件を満たす方は、貯まるポイントをTポイント等から、Vポイントに変更することができます。

①SBI証券の口座を開設している
②三井住友カードのクレジットカードを保有している
③三井住友カード以外の金融商品仲介業者経由でSBI証券の口座を開設していないこと

①・②はクリアしていても、③で引っかからないか注意が必要です。

SBI証券HPのよくあるご質問:「既にインターネットコースで口座を開設していますが、金融商品仲介業者へのコース変更は可能ですか?」から、自分が金融商品仲介業者経由でSBI証券の口座を開設しているかどうか確認することができます。

留意事項をよく読んでいき、下の赤枠内のリンクをクリックします。

引用元)SBI証券HP:https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ee08729878c430011c17de3?search=true

すると、変更手続きに進んでいきますが、「現在の仲介業者」に「なし」とあれば③には該当しないので、そのまま変更手続きに進むことができます。

引用元)SBI証券HP:https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ee08729878c430011c17de3?search=true

もし、Tポイント等からVポイントに変更したいという場合には、変更手続きをとってみてください。

個人的には、次に述べるように、投資信託の保有残高に対するポイント付与率はそこまで高くないので、わざわざVポイントに変更する手続きを取らなくても良いのではないかと考えています。

2 一部投資信託の保有残高に対するポイント付与率が低い

2つ目のデメリットは、一部投資信託の保有残高に対するポイント付与率が低いということです。

年率0.1%以上のポイントがつく投資信託もありますが、低コストで人気の投資信託は、ポイント付与率が低くなっています。

投資信託(一部抜粋)付与率
レオス-ひふみプラス0.15%
One-たわらノーロード 全世界株式0.05%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.042%
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド0.0382%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.034%
SBI-SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド0.022%
SBI証券HPより作成:https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/home/pop6040_fundmileage.html(2022年6月現在)
インフラマン
インフラマン

信託報酬が低いものに関しては、ポイント付与率が低くなるのはしょうがないですけどね。

他の商品のポイント付与率については、こちらをご覧ください。

3 三井住友カードの通常の還元率はやや低め

3つ目のデメリットは、三井住友カードの通常の還元率はやや低めであるということです。

通常の還元率
三井住友カード(NL)0.5%
楽天カード1.0%
インフラマン作成

楽天カードをはじめ、他のクレジットカード会社の還元率がおおむね1%程度なので、三井住友カードの還元率0.5%というのは、物足りないと感じます。

コンビニやマクドナルドなど特定の場面での還元率は上がるので、場面によってクレジットカードを使い分けるのが良いかもしれませんね。

4 楽天経済圏との比較

この三井住友SBI経済圏を調べている方の中には、最近の楽天経済圏の改悪によって他の経済圏への乗り換えを考えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

三井住友SBI経済圏と、楽天経済圏を比較すると以下のような違いがあります。

三井住友SBI経済圏楽天経済圏
ポイントVポイント・Tポイント等楽天ポイント
クレジットカード三井住友カード楽天カード
関連証券会社SBI証券
SBIネオモバイル証券
楽天証券
通常のクレカ還元率0.5%(三井住友カード(NL))1.0%(楽天カード)
投資信託クレカ積立月50,000円まで月50,000円まで
クレカ積立還元率0.5%(三井住友カード(NL))0.2%〜1.0%
(積立する投資信託によって変化・

人気の低コスト投信はほとんど0.2%
投信残高へのポイント付与投信マイレージサービス
→毎月ポイント付与
ハッピープログラムor資産形成ポイント
→残高の基準をクリアした最初の1回のみ
ポイント投資投資信託や日本株で可能投資信託や日本株で可能
関連銀行三井住友銀行
住信SBIネット銀行
楽天銀行
その他関連サービスなし楽天市場
楽天モバイル など多数
インフラマン作成

有利な点を青マーカー不利な点を赤マーカーで表示しました。

投信積立・投信残高に対するポイントは三井住友SBI経済圏の方が有利

クレカ積立の還元率を見ると、三井住友SBI経済圏の方が楽天経済圏よりも高い還元率となっており、有利と言えます。

また、投信残高へのポイント付与も、三井住友SBI経済圏は毎月付与されるのに対し、楽天経済圏では残高の基準をクリアした最初の1回のみ付与されるため、お得だと思います。

楽天証券の積立の制度もどんどん変わっているため、あくまで2022年現在の比較になりますが、投資信託関連のポイント付与に関しては、三井住友SBI経済圏の方が有利だと言えます。

インフラマン
インフラマン

SBI証券がネット証券単体としてもとても優秀なので、その点でもおすすめです。

その他サービスは楽天経済圏の方が有利

一方、通常のクレカ還元率は、三井住友カードよりも楽天カードの方が高いので普段の買い物等には楽天カードを使った方がお得と言えます。

また、楽天市場や楽天モバイルなどの関連サービスも楽天経済圏の方が充実しており、普段の生活で効率的にポイントを獲得できるのは、間違いなく楽天経済圏です。

現状投資信託の積立以外は、楽天経済圏の方が有利な点が多く、今後楽天経済圏の改悪が進まない限りは、無理に楽天経済圏から移行しなくて良いと感じます。

楽天経済圏はまだ強い!

5 まとめ

今回は、三井住友SBI経済圏のメリット・デメリット、楽天経済圏との比較についてお話ししました。

三井住友カードとSBI証券の組み合わせはかなり良く、投信積立だけで見ると楽天証券よりも有利です。

三井住友フィナンシャルグループとSBIホールディングスの資本業務提携も発表されたことから、今後楽天経済圏を越えるサービスを展開してくれる可能性もあります。

SBI証券や三井住友カード単体だけでもおすすめのサービスなので、最初は経済圏は気にせず、それぞれ単体で使ってみるのもいいかもしれません。

実際の始め方は、以下の記事で紹介しているので、是非参考にしてください!

——————————————————

三井住友SBI経済圏は、三井住友カードとSBI証券を組み合わせた注目の経済圏

投信積立など、ポイントが多く付与される場面あり

総合力ではまだまだ楽天経済圏の方が上だが、今後のサービス拡大に期待

タイトルとURLをコピーしました