今回は、岩瀬大輔氏の著書、「入社1年目の教科書」についてお話ししていきます。
多方面で活躍してきた著者が、ビジネスの中で大切にしてきたポイントがたくさん詰まった本になっています。
社会人1年目だけでなく、ビジネスパーソンとしての仕事への向き合い方をもう一度見つめ直してみたいという方にもおすすめの本です。
1 この本を手に取った理由
悩み:社会人としてどう仕事を進めていくか
新入社員として仕事を始めた頃、何もかも分からず手探りで仕事を進めていました。
大学生の時にオフィスワークなどしたことあるはずがなく、基本的なビジネスマナーやパソコンスキルも全然身についていませんでした。
当時、職場には自分の仕事をフォローしてくれる人はいましたが、それは細かい仕事内容の話です。
その時、基本的なビジネススキルやビジネスマインドは、自分で学んでいかなければならないということに、気づくこととなりました。
私も含め、みんな個人の業務を終わらせることで精一杯です…。
ビジネスパーソンとしての基礎が学べるような本を探したところ、この本に出会い、購入しました。
新入社員にとって、「入社1年目の教科書」という題名はすごく惹かれるものがあります笑
2 本のまとめ
本の構成
この本の構成は、
- 著者が大切にしてきた3つの原則
- 50個の仕事の中でのポイント
が主となっており、そのほかコラム等が追加されています。
筆者のメッセージ
著者が大切にしてきた3つの原則は、以下の通りです。
- 頼まれたことを必ずやりきる
- 50点で構わないから早く出せ
- つまらない仕事はない
この3つの原則はどんな仕事においても当てはまり、筆者はこの3つの原則を死守してきたからこそ、自身の成長が加速したと述べています。
本書ではその原則を紹介した上で、50個の具体的な仕事のポイントを伝えることで、多くのビジネスパーソンが仕事を通じて自身の成長を感じてほしいと思い、本書を執筆しています。
3 読んでよかったと思う部分
本書では多くのポイントが紹介されていますが、その中でも特に印象に残った3項目をご紹介します。
1 仕事は復習がすべて
1つ目は、「仕事は復習がすべて」です。
私たちが仕事をする中で、その日にやった仕事全部をその場で覚えられるわけではないですよね。
仕事の経験をその場限りにせず、自分自身のストックとしていくためには、必ず復習が必要です。
勉強と同じですね。
復習しなければ、次も同じところでつまづいてしまう可能性がありますし、その仕事の経験を、違う仕事にも活かすことができなくなります。
また、その場では思いつかなかったことを復習をすることで思いつくこともあり、その仕事に対してより良い結果をもたらすこともあると思います。
目の前の仕事を終わらせることにばかり目がいってしまいますが、一度立ち止まって仕事の復習をしてみる方が新たな発見ができ、その後の仕事にも良い結果をもたらすことになるでしょう。
2 世界史ではなく、塩の歴史を勉強せよ
2つ目は、「世界史ではなく、塩の歴史を勉強せよ」です。
これは、漠然とした全体的な知識を勉強するよりも、テーマを絞って掘り下げて勉強していけということの例えです。
例えば、社会人に必要なスキルや能力は山ほどありますよね。
ITスキル・コミュニケーションスキル・ロジカルシンキング・マネジメントスキル…、あげればキリがないです。
どれから手をつけていいのやら…。
ここで全てを身につけようとするのではなく、例えば自分が担当しているのが経理業務なら、経理業務のエキスパートを目指して勉強するということです。
経理業務にはもちろん基礎的な会計スキルは必須ですし、エクセルなどのパソコン操作も必要です。
税務面の知識も必要ですし、他の部署とのコミュニケーションも重要です。
このように、経理業務を極めようとすると必然的に色々な知識やスキルが必要となるので、結果として一社会人としてのスキルが上がっていきます。
まずは、自分の担当している業務の質を上げていくことが重要だということがよく分かりました。
3 ビジネスパーソンはアスリート(本では「ビジネスマンはアスリート」)
3つ目は、「ビジネスパーソンはアスリート」です。
仕事をする上で自分のコンディションが良いか悪いかは、かなり重要なポイントです。
せっかく能力が高くても、コンディションが悪いせいで全てを出しきれないのは非常にもったいないですよね。
筆者は、「睡眠・食事・運動」の3つに気を付けて、アスリートのように自分の体をコンディショニングすることが重要だと述べています。
以下のような、自分のコンディションを整える術を持っておくのは非常に大事だと思います。
- 早寝早起き
- 栄養のバランスの整った食事を決まった時間に摂る
- ランニングを日課にする
社会人になるとコンディションの悪さを言い訳にできなくなる時が来ます。
今考えると、大学生の時は乱れまくりの生活でコンディション最悪でしたね笑
普段から自分のコンディションに目を向けられると良いですよね!
4 考えたこと
今回は、「入社1年目の教科書」をご紹介しました。
仕事のスキル面やマインド、ビジネスマナーや生活習慣など、社会人として身につけるべき基礎的な内容が網羅されていて参考になる本でした。
入社1年目の社員はもちろんですが、年次が上の人にとっても読む価値があるのではないかと思います。
私ももう一度読んで仕事の進め方を再確認したいと感じました。
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